【現場の真実】「119番が繋がらない時、誰が命を救うのか」――DRT実技研修で見えた自分事の防災

本日、DRT(災害救援チーム)の黒澤様のご配慮により、消防士の方々を対象とした実技研修を見学させていただきました。

今回の研修は、実際に被災し倒壊したお宅や納屋をご提供くださった住民の方のご協力のもとで行われました。そしてその家主様が語ってくださった発災直後の出来事は、聞いていて胸が締め付けられ、切なさでいっぱいになるものでした。

発災直後、閉じ込められた方を救うため、家主様は必死で声を掛け、励まし続けながら、バールを使って瓦礫や柱を持ち上げ、救助活動に当たられたそうです。後に駆けつけた消防へ引き継ぐまでのその凄絶な時間は、まさに命懸けのものでした。

このお話を聞き、そして黒澤様とも思いを共有する中で、改めて突きつけられた激甚災害の「現実」があります。

「大災害の時、119番は繋がらない」

助けを求める電話すら繋がらない時、救出を待っていたら救えるはずの命も救えなくなってしまいます。 最後に行動を起こせるのは、「その現場に無事で居合わせた、私たち一人ひとり」しかいません。

しかし現代では、DIYやものづくりの機会が減り、バールやジャッキといった基本的な道具すら触ったことがない、使うのが苦手だという方が増えています。

現場にあるもの、身近にある道具をいかに使って救出するか

本来の使い方だけでなく、現場の状況に応じた「応用」をどう利かせるか

そして、その際に伴う危険や注意点をどう把握しておくか

災害はいつ、どこで起きるか分かりません。 自分が無事だった時、目の前で助けを求めている人を前に「何もできない」と立ち尽くすのではなく、その場にある道具を使って手を差し伸べられる人が一人でも増えること。

「119番を待つ側」から「その場で動ける側」へ。 今回の研修で学んだ道具の使い方や現場のリスク、そして家主様の強い思いを、今後のJIBUN GO TO(自分事)の啓発や取り組みとして、一人でも多くの方へ届けていきます。

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